ポケモンが、俺を大人に育ててくれた。

しんしんです。
WCSが終わり、猛暑も少し和らいできましたね。
この熱量が冷めないうちに「32歳から唐突に世界大会を目指した経緯」について、
書いていきたいと思います。俺の人生で、一番熱い夏になりました🌻
 
 
 

執筆理由

書きたいから!!
 
20代のころは尖っていました。大学入学後も、就活そっちのけで演劇活動。
自分は変わった人間で、抱える悩みは誰にも共感されないと思い込む始末。
が、30歳を過ぎて様々な人と交流し、決してそんなことはないのだと気付きました。
 
 
 
・日の丸を背負って多くの人から応援されたい
・自分に自信を持ちたい
・幼いころに憧れた「何者か」になりたい etc...
 
 
ポケモンの世界大会に限らず、何かに挑戦する上で当たり前の原動力だと思います。
私がバルドルさん(2017年世界チャンピオン)の
「僕、世界大会で優勝した次の日、普通に仕事でしたからね~」
に支えられたように、この記事が誰かの力になれたら嬉しいです。
 
 
 

俺とポケモン

興味の大小はあれども常に一緒にあった、それがポケモンです。
私が小学生のころにポケモンというコンテンツは誕生しました。
 
本編のみならずポケモンスタジアムシリーズもすべて購入していたし、
ポケモンエメラルドのバトルタワーでは、なぜかめざ電ジュカイン最強と信じてやまずに厳選を繰り返していました。ぼっちなのにオタクだねぇ〜☺️
 
4-7世代、実機未プレイの時期もずっと動画を見ていました。
対戦が面白いから、ポケモンがかっこいいから、
ある程度理解が進んでいるから・・・魅力は沢山あります。
 
しかし、当時の自分は「逃げ場」のように駆け込んでいました。
 
 
ポケモンが心のオアシスに・・・
 
私は以前に舞台俳優として活動していました。
 
・2,5次元舞台に出演経験あり
・アルバイト代よりは仕事で頂くお金の方が多かった
 
僭越ながら学生から始めた割には、首尾よくステップアップできていたと思います。
 
「好きなことを仕事にするのは大変だよ」といいますが
私が1番大変だと感じたのは「休めない」ということです。
物理的なスケジュールではなく、心理的な休息。
 
 
皆さん、仕事が休みの日に急に職場から連絡がきたら
お休みモードから脳が切り替わりませんか?せっかく休みだったのに、とよぎってしまいませんか?
 
 
芸道に従事する場合、その「仕事」の幅は娯楽すべてです。
アニメを見れば高校の後輩がアテレコしていて
音楽を聴いて稽古場に行ったら共演者が歌っていることが発覚
帰りの電車でふと見上げればJRの広告に大学の同級生─
..
 
「何を休んでるんですか!俺達はもうステージです!頑張って早くきてください!」
と常に煽られてるような、焦燥感に駆られた生活でした。
そうしたこともあって演劇活動をしていた約5年間はほぼアニメを見てないですし、
新しい漫画を読む事すら恐怖でした。というより読めなかったです。
(借りたけど読めなかったものもある。申し訳ないことをしたなあ)
 
 
 
そういった中で「ポケモン実況」というコンテンツは、ポケモンにかかわる人しか出てきません。
自分も好きだし、ポケモンに浸ってる時だけ唯一心が休めたのだなと思います。
最も!今では配信という文化が活発化。ポケモンのカード部門のチャンピオンがGUCCIのモデル活動もなさってたり、タレントさんも多く配信活動をなさってますから嫉妬してメンヘラになってますね!!!!!
 
生まれた時代が良かったァ〜!!!!!
 
 
 

20代を振り返っての反省点

人の長所を素直に認められなかった
 
自分が売れれば売れるほど共演者のレベルは上がります。
自分がうまくなればなるほど、もっとうまい人のレベルを理解できます。
(※演劇に限らず、ポケモンでもスポーツでも万に通じると思う)
 
 
そうした中で、心の自己防衛をするようになりました。
それは「人の改善点を見つける」事。
あの人は〇〇~がいいけど〇〇がな・・・と。理解してる風を装って、予防線を張っていました。
その人の凄さを直視してしまうと、同じ土俵に立っていることが恥ずかしくなってしまったのでしょう。
本来、素直に長所を認めて「俺にもこういう長所があるぞ!」とプレゼンテーションするのがアーティストのあるべき姿だと思います。しかも、演劇の場合は同じ作品を作るので、仲間ですからね。
自立したくて、一人で生きていけることを証明したくて、焦っていたんでしょう。
ここだけ聞くと高校生みたいで俺って可愛いね。
 
 
練習することが恐怖
きっとスポーツをやってた人からすると、意味わからないですよね。
練習しなきゃ勝てないじゃん!?って。私もそう思います!!💢
しかし当時の私は「自分の商品価値(ランク)が下がること」に極端に怯え、
更になまじ経験を積んだ結果自分の至らなさが見えるようになり、練習が億劫になりました。
練習でミスしても、本番で成功させれば商品価値はむしろ上がるのにね。
そんな簡単なことを見落とすくらいには、周りを見る余裕がなかったです。
 
 
 
余談ですが、自分の鬱屈としたこの価値観をすべて破壊してくれたのが
何を隠そう鈴木愛理ちゃんです。彼女の圧倒的な笑顔に照らされました!!!これを書いてて泣いてしまう!!!(ファンレターも泣きながら書いた)
嫉妬する隙間すらないほどに完璧だったんです。
そこから°C-uteの曲を聞いたら、これがまたいいんだ〜!!
最初に°C-uteで好きになった曲は「愛ってもっと斬新」という曲でェ・・・
気付いたら初ツアーに10公演行っちゃってェ・・・
 
 

・大会に出ようと思ったきっかけ

 
世界大会を志したきっかけは、なんてことない日々の自問自答でした。
 
「昔の自分が、1番嫌いだった大人になってしまった」
 
ある日、ふと思ったんですよ。
俺、親にも仲間にも優しくしてもらってるな。
あの時、誰かが怒ってくれたら、それをバネに奮起して、辞めることなかったんじゃないか?って。
 
この思考回路がよぎった時、自分に心底嫌気がさしました。
堕ちるとこまで堕ちたなと思います。
 
 
30代にもなって「だって誰も怒ってくれなかったもん!」は通用しません。
赤ちゃんかよ。通用するとしてもカッコ悪すぎます。
更に、当時優しくしてくれた仲間は、心根から優しかったんです。
 
飲み会の後に「悩みが解決しないよ~~」といったら朝まで晩酌に付き合ってくれたし
俺が辞めた後にも「トレーナーだからSNS運用しなきゃいけないと思うと辛い」
「俳優をやめたくせにどの面下げてSNSやってんの?って自己嫌悪してしまう・・・」
とLINEしたら「つらいと思うならやらなくてもいいんだよ!」と支えてくれました。
(書いてて思うけど、聖人すぎん??圧倒的・・・圧倒的・・・謝礼っ!!)
 
 
そんな素晴らしい友人たちに泥を塗る、低俗な人間に成り下がっていたのです。
自分自身「全部自分で頑張ろうとしすぎちゃったなあ」という自己反省をしていました。
が、それは間違い。「みんなが『頑張ってるよって言ってくれてるから俺はまだ大丈夫』」
と、心のどこかで人の優しさを免罪符にして活動していたのだと、初めて気づきました。
 
 
 
行動力◉ 瞬発力◉ メンタル✖︎ 継続力✖︎

そんな自分を変えたい。このままじゃ年を重ねるごとに自分も周りも妬んで死んでいくだけだ。

そう思い、自分の来歴を整理して見ました。

・環境には恵まれてる
・最初のうちはそれなりにうまくいった
・やればやるほど泥沼にはまったし、練習が怖くなった
 
それを踏まえて
「俺の人生は巡り合わせが良いのに、取り組み方が悪い。
芸術のような個人の感性に依拠するものではなくて、練習しないと勝てない勝負の場に身を置こう」
 
このように結論づけたのです。とはいえ、気づけば32歳。
今からプロ野球選手を目指しても、それは無理でしょう。
せめて勝算がある分野だ。長く携わっていたものがいい。
でも、生涯かける気でいた演劇すらたった5年で辞めた俺に、一体何があるっていうんだ・・・
 

               
 
 
!!!!でも、でも、初挑戦で権利が取れるほど甘くないだろう。
それに現実問題、仕事もあるのに英語だって10年以上しゃべってないぞ。海外は厳しい・・・
 
 

 
 
✌️横浜ならいけるわ〜✌️
そう信じて疑いませんでした。
冷静に振り返ると初参加でいける!と思うのはとてもナメてますね(笑)
でも、本気で取り組めば、嫌でも実力差を思い知る。数値化される。天狗になんてなれない。
だからスタートのきっかけはこれくらい適当でいいんじゃねえかな、と思います。
 
 

少しでも興味を持ったら、ダブルバトル一緒にやりましょ。

 
 

世界大会を終えて

 
結果は4勝3敗。(×〇××〇〇〇)後悔はありません。
Day2に行けないことが決まった瞬間は落ち込みましたが、
最終的に勝ち越した事実が俺を支えてくれました。最後まで戦って良かったです。
 
 
 
結局、自分がなりたい大人になれたのか?
わからん!!!!
でも、そう胸を張って言える事が、嬉しい。
 
前までは、とにかく不安で、そして不安を悪いことだと思っていました。
でも、例えばじゃあ「俺は世界大会に出て夢を叶えました!」といえたとして、その先は?
夢を叶えて、そこから没落したら、結局ただの一発屋では?
 
そう。道はまだ続くんです。じゃあもういいや、と。一生不安なままでいい。
ただ、最後の最後に胸を張って命を終えられるように生きたいな、と思いました。
 
 
自意識過剰で、俺と似た悩みを抱えてそうな貴方へ

 

私は、自意識過剰で、様々な人に迷惑をかけてしまいました。

と同時に、自意識過剰で自分の嫌いポイントを言葉にしたら、やるべき行動が見えてきました。

どうかその素晴らしい頭の回転力は、行動した後の評価に使ってあげてください。
自分の与える影響を沢山考慮できるのだから、きっと人の魅力にも沢山気づけるはず。
 
 
 
ポケモンだってそうです!ケアしてる人の方が絶対強いです!!
 
ゴリランダーが地団駄を覚えることを知らなくて居座るヒードラン
覚えることは知ってるけど裏にランドロスいるしここは地団駄しないだろうと居座るヒードラン
 
後者の方が絶対強いプレイヤーです!
自意識過剰で、気にしすぎて、可能性をケアしすぎて、いいじゃないですか!
 
 
 
ビビらず強いポケモントレーナーになろうぜ!!
来年はハワイ!!!!🌺